元々動物は、動くことが大好きです。
年を取っても外の世界と接することが好きなはずです。しかし、年を取ったせいか、散歩や運動をしたがらない。このまま散歩に連れ出すべきなのか…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
外の世界やケージの外は、いろいろな音が聞こえたり日の光や風を感じる事ができるので、ペットにとっても良い刺激になります。
そのため、本来は出かけることが好きなペットも多いはずです。そんなペットが散歩に行きたくない理由とは何なのでしょうか。改善できるのは飼い主様だけです。できるだけ長くペットと過ごすためにも、日頃の過ごし方や、散歩のときの解決策をお伝えしていきたいと思います。
Contents
散歩や運動をしたがらない原因
ペットが散歩や運動をしたがらないときには、まず体調が良いかよく観察するようにしましょう。
シニアペットに限らず、若いペットでも身体は少しずつ変化しています。
身体を触ろうとすると唸ったり、嫌がるなどの行動がある場合は、獣医師の判断を仰ぎましょう。
身体の不調
- 老化による足腰の負担(関節の痛み、しびれななど)
- 内臓の疾患(息苦しい、動くと痛いなど)
心の不調
- ストレスが溜まっている
- 好奇心の低下
解決策は?
体調も良く行きたくないだけのようでしたら、ペットの好きなおやつを準備し、散歩に行ったあとのご褒美としてあげてみましょう。
散歩=ご褒美(おやつ)という印象をつけることで、楽しく散歩に出かけることができます。
しかし、この方法は若いうちから少しずつ慣らしていないと、なかなか習慣化しません。
もう一つの解決策として、少しだけ外に出てみるということです。特に自宅の庭・自宅の周囲などは、不安を感じさせずに屋外の雰囲気を体感するのに最適です。外の空気を感じて散歩への意欲が湧く可能性があります。
散歩や運動の役割
シニアペットに散歩や運動は必要なのでしょうか?答えは『はい』です。
散歩や運動には、長生きするためのポイントがたくさんあります。
運動不足解消
日頃ケージに入れたままだったりチェーンを繋いだままにしておくと、行動範囲が限られますので運動不足になり、元気がなくなってしまいます。
また、体力の低下も考えられますので、愛するペットに長生きしてもらうためにも適度な頻度で運動や散歩をすることをおすすめします。
社交性の育成
散歩をしていると、知らない人やペットに遭遇しますよね。家族以外の人と触れ合うことで、社会性が育ちます。
ペットにとっても新鮮な気持ちになり、また散歩をしたいと意欲的になる可能性もあります。
飼い主様に許可を取り、お互いのペットの様子を見て挨拶させてみても良いかもしれませんね。
ストレス解消
人間もずっと家に引きこもっていると、ストレスが溜まりますよね。
それはペットも同じです。ストレスはペットにとっても万病の元ともいわれています。
気分転換のためにも、運動をしたり新しいものに出会ったり、ストレッチをすることによってストレスを解消することができます。
足腰が弱っているペットの散歩は必要?
ペットが老化により歩けないほど足腰が弱っている場合は、飼い主様が抱っこするか、ペット用のカートに乗せて外に連れ出してあげることをおすすめします。外の空気に触れることにより、免疫機能が刺激を受け、健康状態をバランスよく維持してくれる効果があります。また、午前中に日差しを浴びることでセロトニンの分泌が増え、精神を安定させる・体内時計の調節ができるようになります。
散歩に行くのをやめてしまうと、筋力低下はもちろんですが外で得られる様々な情報や刺激がなくなり、脳にとって退屈な生活になってしまいます。
脳への働きが低下すると認知症になる可能性も高くなりますので、できるだけ散歩や運動に連れ出してあげましょう。
シニアペットの散歩で気をつけたいポイント
シニアになると、身体能力が衰えケガや病気のリスクが高まりますので、運動や散歩に行くときは注意が必要です。
時間帯や気温に配慮する
年をとると、体温調節機能が衰えてきます。
暑い夏は、直射日光で熱くなったアスファルトがペットにとって大きな負担になりますので、散歩に出る際は早朝や夜に出かけましょう。
熱中症には十分注意が必要です。こまめな水分補給を心がけ、身体を冷やせるものも持っていくと良いでしょう。
寒さが厳しい冬は、防寒着などを着せて体温の低下を避けましょう。
暖かい室内から寒い外へ出かける時は、体に大きな負担がかかりますので配慮しましょう。時間帯は日が出ているうちに出かけるようにしましょう。
体調のチェック
散歩や運動に連れ出す前に、まず体調を確認しましょう。
散歩へ行く意欲はあるのか、体調が悪そうでないか、注視してあげましょう。
老化により筋肉が固くなっているので、ケガをしないようにマッサージやストレッチも効果的です。
散歩や運動前にストレッチをするだけでペットの体への負担を軽減できますが、体調があまりよくなさそうな日は、無理に連れて行くのは禁物です。
ペットの体調に合わせて、散歩時間を短くする、坂道が少ない緩やかなコースを歩くなど、調整をしてあげましょう。
首輪からハーネスに変更する
こちらは犬に限定することになりますが、転倒することが増えてきた犬の飼い主様へおすすめです。
首輪をしていると、転倒したときに首への負担が大きくなります。ですので、その負担を減らすためにも首輪からハーネスに変更するようにしましょう。
ハーネスは転倒から起こすときのサポートにもなりますし、犬をしっかり支えることができます。
初めてハーネスをつける場合はきちんと身体にフィットしているか確認し、歩いても違和感がないか室内で練習をしてから散歩へ行くようにしましょう。
散歩の頻度
散歩は基本的に1日2回、朝と夕方に行うのが理想的です。
しかし、シニアペットになるとどのくらいの頻度で散歩に出かければよいのかわからないという飼い主様も多いのではないでしょうか。
シニアペットの散歩の頻度は、特に決まりはありません。目安として、散歩時間は10~15分程度と短めに、1日2~3回に分けて行くのがよいでしょう。
できるだけ、飼い主様はペットのペースに合わせて歩くように心がけてください。
身体が大きいペットの場合は抱っこが難しいため、家と往復できる距離に調整しましょう。
公園などに連れて行き、柔らかい芝の上を歩かせるだけでも良い運動になりますよ。
散歩や運動でペットとコミュニケーションを
シニアペットになっても、散歩をすることで心身にも良い刺激を与えてくれます。
しかし、散歩中にいつもと違う異変を感じた時は、迷わず獣医師に相談するようにしてくださいね。
ペットも飼い主様と散歩や運動に行くことに、喜びを感じているはずです。
散歩中に声掛けをしたり同じ時間を共有し、愛するペットとのかけがえのない時間を大切にしてください。