家に帰ると出迎えてくれる、癒やしのペット。
ペットを飼われている方の中には、ペットショップなどで一目惚れして飼われたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、命には限りがあります。いつかはお別れの時がくるものです。家族同然に過ごしてきたペットとお別れするのは悲しいことですが、最後まできちんと供養してあげましょう。
ペット火葬は、お住まいの市町村や保健所でも執り行ってくれます。ペット火葬は民間の業者でも対応してくれるけど、どちらに頼むのが良いのか?と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ペット火葬に対する役所の対応について、詳しくご説明していきます。
役所と民間業者のどちらに依頼するべきか?お悩みの方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
Contents
ペット火葬は各自治体でも可能?
ペットの火葬が各自治体で可能かどうかは、各自治体によって異なります。
一般的に、ペットの火葬は専門の動物火葬業者や施設を利用することが一般的ですが、一部の地域では市や自治体がペットの火葬を行っています。
亡くなった場合の連絡先や、埋葬方法・引き取り金額などは自治体ごとに異なるため、事前に確認が必要です。
犬が亡くなった場合は各自治体の役所へ届け出が必要
ペットとして犬を飼育していた場合、死亡した際には各自治体の役所へ届け出る必要があります。
猫やその他の(指定動物を除く)ペットは、基本的に届け出は必要ありません。
なぜ犬だけに死亡届が必要かというと、犬には狂犬病ワクチンを接種する義務があるからです。
犬以外の動物は届け出の必要はなし
犬以外に愛玩動物として飼われるペット(猫、うさぎ、ハムスター、小鳥など)は、死亡届を提出する必要はありません。
飼育時にも登録が必要なく、特別なワクチン接種の義務がないためです。
自治体火葬と民間火葬の違い
それではここから、自治体火葬と民間火葬の違いについて、詳しく解説していきます。
まずは、火葬の流れを見ていきましょう。自治体火葬は、各自治体によって多少の違いがありますが、ここでは標準的な自治体の例をあげて紹介します。
民間火葬も、業者により異なる部分があるので、一般的な流れとして捉えておいてください。
自治体ペット火葬の流れ
自治体でのペット火葬は、基本的に一度の火葬で何体かのご遺体を一緒に火葬する『合同火葬』で執り行われます。
一部、個別火葬に対応している自治体もあますが、全国的にはごく少数です。
各自治体によって異なりますが、一般廃棄物として扱われることも多く、立ち会いや遺骨の返却はできないことがありますので覚えておきましょう。
自治体は基本的に平日の日中のみの受付となります。
土日や深夜帯は火葬の依頼ができないため、急な依頼に対応できない場合があることも欠点です。
なるべく費用を抑えたい方や、遺骨の返却を望まない方に適しています。
①自治体の担当部署に連絡する
「動物管理センター」「環境整備公社」「環境事業センター」などさまざまな部署名になっているので、お住まいの自治体のホームページで確認するといいでしょう。火葬を申し込む際には、電話で遺体を持ち込む日などを伝えます。インターネットなどで申し込める自治体もあります。
②火葬場にペットのご遺体を持ち込む
持ち込む日が決定しましたら、それまでご遺体を安置しておきましょう。持ち込み日までの期間が長い場合は、ご遺体の状態に注意しながら過ごしましょう。当日はタオルに包んで箱に入れたり、ビニールに入れて持ち込みます。自治体火葬では、これが最後のお別れになります。
③火葬
自治体の火葬は合同火葬がほとんどですので、他のペットや野生動物も一緒に火葬されます。
他の動物と混ざってしまうので、遺骨を拾うことはできません。
また、民間業者のような、火葬の立会いも認められていません。
なお、自治体によっては高温で火葬するため、骨が残らず灰になる場合もあります。
④霊園に埋葬
一般的には、動物霊園などに合同埋葬したり、合同納骨します。合同埋葬とはいえ、お参りすることも可能です。
ただし、霊園の場所などは自治体により、ホームページに記載している場合としていない場合があります。
お参りを希望される方は、各自治体までお問い合わせください。
民間ペット火葬の流れ
ペット霊園や火葬・葬儀会社といった民間業者では、ペットを家族の一員として丁寧に取り扱います。
そのため、人間の火葬のように手厚い供養ができることが特徴です。
プランによっては火葬の立ち会いからお骨上げ、遺骨の返却など、人間の火葬と同等なサービスを受けることが可能です。
各自治体に比べ手厚い供養ができる半面、自治体での火葬と比べると費用が高くなることが欠点です。
①葬儀会社へ連絡
ペットの安置が終わったら、葬儀会社に葬儀の依頼をしましょう。
このときのために、いくつかペット火葬場の候補をピックアップしておくと便利です。
まず、自分がペットをどのような形で見送りたいかを決めてから、そのプランを取り扱っている業者の中から選びましょう。
②斎場に行く・火葬車が訪問する
火葬を行う場所は、ペット霊園の斎場か、あるいは火葬車を利用する訪問火葬なら自宅となります。斎場での火葬では、ペットのご遺体を飼い主様が運ぶか、業者に迎えにきてもらうか選べることもあります。
③葬儀を執り行う
お別れのセレモニー等は、葬儀会社によってプランに入っていたり、オプションとして追加できる場合もあります。事前に確認しておきましょう。
なかには、僧侶による読経をあげて執り行うことも。時間は30分程度と考えておきましょう。
④お見送り
葬儀が終わったら、最後のお別れ。ペットの体をなでたり、さすったりして、心をこめて見送ってあげましょう。
生花やペットが好きだったフードを入れてあげると良いでしょう。
しかし、会社によって入れてはいけないものもありますので、事前に確認するようにしましょう。
⑤火葬
火葬場でのお葬式を希望する場合は、火葬場についてからすぐのお葬式となります。
所要時間は、10分から30分程度とみていいでしょう。
⑥拾骨・お墓へ埋葬もしくは家へ遺骨を持ち帰る
火葬が終了したら、残った骨を取り出して、飼い主様が拾骨を行います。
拾骨収骨を終えたら、そのままペット火葬場の納骨堂や合祀墓で供養してもらうか、家に遺骨を持ち帰ります。
自治体火葬のメリット・デメリット
民間火葬のメリット・デメリット
不安な場合は民間火葬業者に依頼しましょう
ここまで、ペットが亡くなったらどのような手順で供養していくのかをご紹介してきました。
しかし「どのようにしてあげたらよいのか自分だけではやはり不安に感じる…」という方は、ペット葬儀業者に依頼するのがおすすめです。
これまで何件もペットの火葬を行ってきている民間業者であれば、サポートも手厚いでしょうし、安心して任せることができます。
そのためには、事前に葬儀会社を検討しておくとよいでしょう。