近年単身世帯が増え、ペットを飼う人が多くなってきました。
2021年の犬・猫の全国の推計飼育頭数に関しては、犬は710万6千頭・猫は894万6千頭と年々増加傾向にあります。
ペットによって寿命は様々ですが、人間より短いことが多く、それほど別れもあるということです。
大切なペットが亡くなった後、人と同様に遺品が残ります。
今まで使っていたフードやシーツ・ゲージ・おもちゃの処分について迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いらなくなってしまったけど、だからといってそのまま処分…なんて思い出がたくさん詰まっている分、そんな気にはなれませんよね。
無理に処分する必要はありません。
飼い主様の気持ちの整理がついてから処分してあげましょう。
今回は処分方法について解説していきます。
Contents
それぞれの処分方法について
ペットの遺品 大きい物(ゲージ・トイレトレー・キャットタワーなど)
なかには別の部屋にしまっておくという方もいらっしゃいます。
毎日使っていたものも多いはずです。飼い主様の気持ちが落ち着いてから処分してください。
手放すことを考えていらっしゃるのであれば、使ったものをきれいにしてから手放しましょう。
自治体の処分方法で問題ありません。
1辺の長さが30cm以上のゴミは、粗大ごみとして回収されます。
粗大ごみの出し方
- 電話かインターネットで粗大ゴミ受付センターに粗大ゴミの回収を申し込む
- 郵便局やコンビニで粗大ゴミ処理券を購入する
- 券をペットケージに貼り、指定日に収集場所に持っていく
中には保護団体で寄付を必要としている場合がありますので、問い合わせをしても良いかもしれません。
ペット用品の中には、高額なものもありますので、貴重なペットグッズとして重宝されるはずです。
使えそうなものが、再利用されるとペットも喜ぶことでしょう。
ペット遺品 身の回りのもの(洋服・おもちゃなど)
お気に入りのおもちゃがある方も多いのではないでしょうか?思い出がたくさん残っているものはなかなか手放すことができませんよね。
おすすめなのは、お気に入りだったおもちゃの写真を撮影して、その写真とペットの写真を使ってクッションや携帯のケースカバーにするという方法があります。
グッズにすることで自分の身近に大好きなペットがいるという安心感があり、ふとした時に見ることができるので飼い主様も心の癒やしになります。
近年では簡単にインターネットでグッズを作成することができるようになりました。興味のある方はぜひ検討してみてくださいね。
ネットオークションやフリマアプリに出品するという方法があります。
携帯で登録するだけで気になる方が購入できる便利なツールです。
スマートフォンで洋服の写真を撮影し、ネットやアプリにアップし商品名・商品説明・価格などを指示に沿って登録します。
洋服を必要とする方に届けることができるので、利用される方も多いはずです。
ただし、ネットオークション・フリマアプリに関しては送る際の梱包などは飼い主様に行っていただく必要があります。
インターネットが苦手という方は、リサイクルショップを利用されてみてはいかがでしょうか?状態のよいもの・新品に近いものは引き取ってくれます。
自分で店舗に持ち込まなくてはならないため、自宅から運ぶ足や時間がある人におすすめです。
ただ、店舗によってはペット用品の取り扱いがないお店もありますので事前に調べておくことをおすすめします。
リサイクルショップ・フリマアプリ・ネットオークションは利用しないという方は、洋服・おもちゃに関しては一般ごみで処分しましょう。
自治体により、分別方法が違いますので分別区分をしっかり確認してから集積所に持ち込んでくださいね。
ペット遺品 消耗品 (フード・おやつ・トイレシートなど)
賞味期限が問題なけば、元気な子に分けて差し上げるのはいかがでしょうか?
特にトイレシートなどの消耗品系に関しては、必要としている方が多いはずです。
仲良くしていたペットや、保護団体に寄付する方法もあります。
使ってもらうことで、「次の命につながる」ことは旅立ったペットも喜んでくれるのではないでしょうか?
ごみとして処分する方は、可燃ごみに出します。自治体の指定袋などに入れ、指定日に出しましょう。
薬は医院に返却しましょう
針などはかかりつけの病院へ返却しましょう。
薬に関しては寄付という形で引き取ってくれたり、レシートがあれば返金されるケースもあるようです。
ただし、各病院によって対応が変わりますのでその都度確認をするようにしてください。
遺品をお焚き上げ
お焚き上げとは
思いがこもっていて、なかなか手放せない品について故人様が生前に大切にされていた遺品を神社やお寺で供養していただいた後に焼いて天に還す儀式になります。
お焚き上げは、ご祈祷やお経を読みその品を「浄化」することと、その品を焼いて「浄火」する2つの意味からなっています。
機会に気持ちの区切りをつけ、人生のリスタートのきっかけにする人が増えています。
お品の処分という面もありますが、モヤモヤを取り除き、気持ちを軽くすることを目的とした心の整理ともいえるでしょう。
お焚き上げの効果
- ペットへの届け物ができる
遺品を天国に送れると思い温かい気持ちになった。という方が多いです。
- ペットの供養ができる
衣類や小物をお焚き上げすることで、その動物たちの苦しみや痛みを慰めて供養することができるとされています。
その他にも、良い方法で手放せたと自己肯定感が得られた。直接捨てると気が引けるがそうしないで済んだ。
など得られるものが多いようです。
お焚き上げはどこでする?
- 自宅で行う
お品に清めの塩を振りかけて、白い和紙に包んで通常ゴミと一緒に出して処分します。
ただし「野焼き」は現在禁止されていますので焼却を自分で行うのは避けましょう。
- 神社・お寺で行う
一般的には神社やお寺でお焚き上げを行います。
場所によってはお焚き上げが出来ない品もあったりもしますので、事前に問い合わせておくほうが良いでしょう。
また、年に1度のみお焚き上げをしているところもありますので注意しましょう。
- 代行業者
神社やお寺でするタイミングを失った方には代行業者に頼むのもおすすめです。
遺品整理やお焚き上げを専門としている業者にお焚き上げを依頼する場合、神社やお寺などで断られてしまった品物でも受付ていたり、比較的長く対応してくれます。ただし、神社やお寺などと比べてしまうと料金が割高になることがあります。
遺品はいつ手放したらいいの?
手放すタイミングを迷われている方も多いのではないでしょうか?このときまでに整理しましょう・手放しましょうというルールがありません。
飼い主様が自然に「遺品どうしようか」と考える日が来ますので、そう思ったときに整理をするのがいいのではないでしょうか?
何十年も手元においていらっしゃる方もいらっしゃいます。ご自身の心が落ち着くのであればそれでいいのです。
大切な家族だからこそ、遺品処分はゆっくりと向き合って
大前提として無理に処分する必要はありません。
みなさんが大切に接してきたペットは、大好きだった家族の幸せがなによりだと思っているに違いありません。
手放すことも、残すことも家族が決めたことならどちらでもいいのです。