大切なペットが亡くなってしまった際、気になるのがその後の供養ではないでしょうか。近年ではペットが亡くなった後、人間と同じように供養するのが一般的になってきました。また、移動火葬車でのペット火葬も人気が高まっています。
しかし、ペット火葬業者によってさまざまなプランが用意されており、プランによって費用も異なるため、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も少なくありません。
今回は、訪問火葬車の詳しい解説とペット別の相場についてご説明していきます。
Contents
訪問火葬車の特徴
訪問火葬車とは火葬炉を搭載した車のことで、ペット火葬車とも言われています。
初めて利用される方は、どんな車なのか不安に思う方もいらっしゃるはず。
まず初めに、訪問火葬車の特徴をご紹介したいと思います。
火葬中の匂いはほとんど発生しない構造
訪問火葬車は、ばいじんの排出基準やダイオキシンの毒性等量の排出基準が定められており、それをクリアしなければ火葬車として火葬を行うことができません。厳しい基準をクリアしたからこそ、ご自宅前まで伺い、思い出の場所で供養することが可能になるのです。
匂いがほとんど出ないので、近所の方のご迷惑になることもなく飼い主様も穏やかな気持ちでペットをお見送りすることができます。
見た目は一般的な車と変わらない
訪問火葬車は目立つような看板や装飾はしておらず、黒やグレー・白の車がほとんどです。
見た目は一般的な車と変わらないため、住宅街でも馴染み、違和感なく火葬を行うことができます。
そのため、飼い主様やご家族と過ごした大切な場所で見送ることができます。
希望する日程での火葬を行うことができる
訪問火葬はペットが亡くなってしまった時、ご希望の日程でご自宅にて火葬を執り行うことができます。
また、24時間365日対応している業者も多く、深夜・早朝での予約も受けてくれる会社もあります。
遠方で斎場まで行けない方やご家族の都合が合わない方など、多くの方に選ばれている火葬方法です。
訪問火葬車にもサイズ・種類がある?
一言で訪問火葬車と言っても、葬儀会社によって保有している火葬車のサイズが異なります。
ペットの大きさを把握して、ペットに合った火葬車を手配しましょう。
軽トラタイプ
小回りが利き、経済的な軽トラタイプは小型犬クラスまでの火葬対応です。
デメリットとしては、火葬時間が長くなる点と大きい動物には適していないことが挙げられます。
大きな動物を飼われている方は事前に確認しておくと安心です。
大型ワゴンタイプ
大型ワゴンタイプは小型犬〜大型犬まで火葬対応です。車種をご紹介するとハイエース・キャラバンなどが挙げられます。
どの種類のペットでも火葬を行うことができ、大きさもあるので火葬時間も短くすることができます。
ある程度細い道でも通ることができるので、住宅街でも対応が可能です。
トラックタイプ
トラックタイプは大型犬クラスまで火葬対応です。
アルミバントラックなどにも火葬炉を設置することが可能で、2トンクラスだと大型の動物も火葬を行うことができます。
トラックタイプですので、ご自宅前に停めると少し威圧感を感じるかもしれません。
また、細い道が通れないので、ご自宅前が細い道である場合は避けたほうが良いでしょう。
ペット別の料金相場
ペットの火葬にかかる費用は、火葬プラン・ペットの体重によって前後します。
料金を大きく左右するのは火葬プランです。一般的に、「合同火葬」「一任火葬」「立会火葬」の3つの中から選ぶことになるので、次の項目ではこの3つのプランの内容や料金相場について解説していきます。
ペットの種類は、熱帯魚やハムスター・犬・猫などさまざまです。特に犬は犬種によってサイズも異なります。
自分のペットはどのサイズで対応してもらえるの?と気になる方もいらっしゃるはず。順にご説明していきます。
合同火葬でペットを供養する場合の費用
合同火葬の場合、基本的に他のペットと一緒に火葬を行います。返骨はされず、自社霊園で納骨される場合がほとんどです。
そのため、ペット火葬の種類の中では最も安いプランとなり、合同火葬の料金相場は下記のようになります。
土佐犬、樺太犬など
セントバーナード、秋田犬など
一任火葬でペットを供養する場合の費用
一任火葬とは、拾骨まで火葬業者スタッフに依頼する火葬方法です。
個別火葬や立会火葬より料金も安く済みますので、費用を安く抑えたい方や、ペットとの直接的なお別れがつらい方などが選ばれています。
土佐犬、樺太犬など
セントバーナード、秋田犬など
立会火葬・個別火葬でペットを供養する場合の費用
立会火葬は人と同じように火葬を行う形式で、出棺・火葬・お骨拾い・納骨などすべてに立ち会えます。
料金は他の火葬方法と比べて高くなりますが、手厚く供養してあげたい方にはおすすめの方法です。
個別火葬では、その名のとおりペットを個別に火葬します。出棺までは立ち合いが可能ですが、火葬や納骨に関しては業者に一任する形となります。価格は個別火葬のほうが数千円ほど高いところが多いようですが、ほぼ同じ価格帯です。立会・個別で火葬した場合の料金相場は下記の表をご参照ください。
土佐犬、樺太犬など
セントバーナード、秋田犬など
ここまで、移動火葬車の種類と各ペットの火葬料金相場についてご説明してきました。
相場表を参考に、ご自身のペットがどの大きさに当てはまり、費用がいくらかかるのか事前に確認しておくことで、万が一の際に落ち着いて業者を手配することができます。飼い主様やご家族様が大切にされてきたペットが安心して旅立てるように、最善の供養方法を選びましょう。