ペットの種類によりますが、人間と同様に、亡くなる前に見せるサイン(兆候)があります。
最後まで悔いのないようにペットと過ごしたいですよね。
だんだんと衰えていく身体の変化や、死を前にしたペットにはどのような特徴があるのでしょうか?
空へ旅立つペットに飼い主様ができることはあるのでしょうか?一緒に過ごす中で気づいてあげたいペットの異変・症状についてご紹介していきます。
今回の記事では、ペットとして特に多く飼われている犬・猫についてご説明していきます。
Contents
犬の寿命
身体が暖かく、毛がふわふわとしており癒やしの存在でもある犬。
実際犬に触れると心拍数や血圧が落ち着くという研究結果も出ています。
飼い主様はできるだけ長く一緒に過ごしたいですよね。
犬の寿命はどのくらいなのでしょうか。種類別にご紹介していきます。
小型犬の寿命
小型犬は明るく意欲的な犬種が多いことで知られています。また愛嬌のある表情で人気を集めています。
小型犬に分類され中でも人気の犬種としてチワワ・ポメラニアン・パグ・ミニチュアダックスフンド・シーズーなどがあげられます。犬種によって誤差はありますが、平均寿命は12~15歳と言われています。小型犬の中でも最も寿命が長いのがトイ・プードルで15.2歳とのことです。一方でパグは12.7歳と平均寿命が公表されており、犬種によって3歳程度寿命が違うのがわかります。
中型犬の寿命
大きすぎず、小さすぎずペットとしても人気がある中型犬。小型犬の可愛らしさと大型犬のような体力や持久力を兼ね備えています。そんな中型犬の寿命は平均10~14歳と言われています。日本を代表する柴犬を始め、コーギー・ビーグル・フレンチブルドッグなどが中型犬としてあげられ、人気のある犬種です。小型犬より少し平均寿命が短いようです。
大型犬の寿命
全体的に穏やかで、明るくしつけがしやすい大型犬は飼い主様への忠誠心が強い傾向にあり、ペットとしても飼いやすいことからとても人気があります。特に人気なのがゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、シベリアンハスキーです。
体力があり運動量もあるので、日々の散歩はもちろん一緒にスポーツを楽しむことができます。
愛犬と身体を動かしたい!というアウトドアの方におすすめです。
大型犬も小型犬より平均寿命が短い傾向にあります。
日本のご家庭でよく見かけるゴールデン・レトリーバーは11歳、ラブラドール・レトリーバーは13.1歳と言われています。
MIX犬の寿命
異なる純血種の犬を両親に持つ犬のことをMIX犬といい、別名『ハーフ犬』『雑種犬』『ハイブリッド犬』とも呼ばれています。
どちらの犬種の特徴を引き継ぐかわからないので毛色や顔立ちが予想しづらく、どう成長していくのかその過程も楽しむことができます。
MIX犬は身体が丈夫で長生きをしやすいと言われていますが、平均寿命は14.7歳と他の種類と比べてもそこまで差はないようで、MIX犬だからといって寿命には影響はないようです。
犬の兆候
食欲の低下
内臓の衰えから食欲が低下することがあります。食欲が低下すると食事から摂れるエネルギーが不足し、痩せていきます。健康的な体重を維持できずにいると、体調を崩しやすく免疫力も低下していきます。
いつもはしっぽを振ってご飯に近づいてくるのに、興味を示さない・ご飯を全く食べないなどの異変がありましたら、水などは飲んでいるかなどペットの体調を確認をして、かかりつけ医に相談するようにしましょう。
寝ている時間が多くなる
老化に多くみられる症状として、睡眠時間が長くなることがあげられます。体力を温存するために活動する時間が短くなります。
しかし、寝てばかりの場合は注意が必要です。通常、寝ていても声をかけると反応しますが、声をかけてもぐったりしていて動かない。という場合はかかりつけ医に相談し、診てもらうようにしましょう。
感覚が鈍くなる
老化性の白内障や、難聴などにより五感が鈍くなり近くの物にぶつかったり、ぶつかっても反応がないなどの症状が出てきます。
また、名前を呼んでもあまり反応しない、物音に反応しないなどの症状もみられます。
長生きの秘訣
定期検診を行う
病気の早期発見・予防には定期検診は欠かせません。
老化による衰えだったと思っていたら、病気だったという可能性も十分に考えられます。
老犬の場合は1年に2回は検診に行くことをおすすめします。
適度な散歩
人間と同じように、犬も適度な運動が長生きの秘訣だと言われています。体調に問題がなければ毎日散歩に行くようにしましょう。適度に運動することで心や身体にも刺激になり、体力低下や認知症の予防にも繋がります。それぞれ犬の健康状態によって散歩の時間や頻度は異なりますので、かかりつけ医に相談するようにしましょう。
犬に合った食事を
人間と同じように好きなものばかり食べている生活をしていると、糖尿病や生活習慣病になるリスクが高くなります。長生きする犬は、飼い主さんが食事管理を行い適正な食事を取っていることが特徴的です。
去勢・避妊手術を行う
去勢・避妊手術を行うと、病気のリスクが低くなると言われています。可能性を低くしたい場合は手術も選択肢の一つとして考えておきましょう。病気になってから手術する方法もありますが、麻酔や術後の体力を考えると若いうちに行っておくほうが良いでしょう。手術の適正なタイミングは、初めて発情期を迎える生後6ヶ月前後と言われていますので将来のリスクに備えて検討しておきましょう。
猫の寿命
犬と違い、野生時代から単独で生きてきた猫は、常にマイペースです。遊びたい時に遊び、甘えたい時に甘え、飽きたらサッと立ち去る。その自由気ままさ・ツンデレぶりも魅力のひとつです。また、きらきらした吸い込まれそうな瞳や、フワフワで柔らかい身体も特徴です。
猫は幼齢期に年を取るスピードが早い生き物です。1歳の時点で人間の15歳ほどにあたり、2歳になった時点で人間の成人を超えて24歳となります。その後はスピードが穏やかになるようです。猫の平均寿命は12~18歳です。室内で飼われている猫は平均15.95歳、外飼いしている猫は平均13.20歳となっており、室内飼いの方が2歳ほど寿命が長いことがわかっています。
猫の兆候
体温が低くなる
猫の平均体温は38~39℃であり、人の平熱よりもかなり高温ですが、死ぬ前の猫の体温は低下していきます。見た目では分かりにくい兆候ですが、ぐったりとしている様子でしたら体温が低くなっていないか、こまめに確認するようにしましょう。
体重の減少
人間と同じように体調が悪くなると食欲がなくなり、体重が減少してしまいます。特に亡くなる前は衰弱して食事も水も摂取しなくなってしまうことも多いようです。また、高齢の猫の場合も食事量が少なくなる、筋肉量が減少することで、体重が減る傾向があります。急に食事を摂らなくなった・口呼吸になってきた・目がうつろになるなどの症状があればすぐに診察をしてもらいましょう。
静かな場所でぐったり
猫は不調を感じると、静かで人目につかない場所へ行く習性があります。これは猫に限らずですが、弱っている時に敵に狙われないように身を隠して身体の回復を待っているのです。「猫は亡くなるときに飼い主の前から姿を消す」という言い伝えもありますが、主に上記が理由のようです。
いつもは元気だった猫が急に静かな場所や物陰でぐったりとしているケースは、体調が良くない・病気が悪化している可能性がありますので、早めに受診するようにしましょう。
長生きの秘訣
快適な環境づくり
先程もご説明したように、猫は室内飼いのほうが長生きする傾向にあります。外に出ないとストレスになるのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、猫にとってはそれほど運動は必要ないと言われています。猫は高いところが好きなので、キャットタワーなどを設置し、垂直方向に自由に動ける環境を作ってあげるとストレス解消ができるでしょう。
注意していただきたいのが、夏の熱中症です。飼い主が出かける際はエアコンは付けたままにして出かけましょう。またエアコンが直接猫に当たらないように工夫してください。
水をこまめに
もともと食事に含まれる水分で過ごすことができる猫ですが、やはり水分は健康に大切です。なかなか水を飲まない猫もいますが、腎臓病などを引き起こす原因となります。ボウルの水は飲まなくても、動く水は大好きなので飲んでくれる可能性があります。水をいまいち飲まないと感じた場合は、市販の給水器などを活用しましょう。
ワクチン接種
特に幼齢期の猫は免疫力が低く、感染症にかかる可能性が高いと言われています。完全室内飼いでも、空気感染してしまう病気がありますし、飼い主様を介して感染してしまう病気もあるため、ワクチンは必須です。また、性別に関わらず不妊手術は受けておいたほうが良いでしょう。長生きのために、定期的に検診に行き健康状態を確認しましょう。
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