大切なペットが亡くなってしまったら…。
悲しみや驚きで何も手につかないという方が多いのではないでしょうか。
家族の一員として一緒に暮らしてきた、ペットとの別れは非常に辛いものです。ですが、ご遺体はあっという間に変化してしまいます。なるべく早く火葬して、できるだけ生前の姿を保ったまま見送ってあげたいですよね。しかし、「まだまだ気持ちの整理がつかない…」「できればずっと一緒にいたい…」「家族全員の都合がつきにくい…」といったお声は多数聞かれます。時間の許す限り一緒にいたいという気持ちは、とてもよくわかります。では、ペットが亡くなったらいつまでに火葬しなければならないのか、そのタイミングについて考えてみましょう。
Contents
ペットの遺体、どうしてあげればいいの?
ペットは大切な家族の一員。だからこそ、きちんと弔ってあげたいですよね。
心を込めてきちんとさよならするためにも、まずは落ち着いてこれまでの感謝の気持ちを伝えましょう。
その後で、丁寧にご遺体を安置してあげ、火葬・供養してあげてください。
ご遺体を安置する
ペットが亡くなると、少しずつ冷たくなり、硬直していきます。目や口・耳などから体液が出たり、お尻や性器から排泄物が出てくることもあります。
まず、死後硬直が始まる前に手足を胸の方へ優しく曲げて体を綺麗にします。そして、汚れてもいいようにペットシーツ・タオルやブランケットを敷き、ご遺体を優しく寝かせてあげましょう。水滴がつかないように布を巻いた保冷剤を首元とお腹のあたりに複数当てて、しっかり冷やしてください。
お通夜をする
ご遺体の状態がよければ、是非お通夜をしてあげてください。
ご自宅で行う簡単なもので大丈夫です。大好きなご家族に手を合わせてもらえれば、亡くなったペットも嬉しいはずです。
もちろんご都合やご遺体の状態に合わせて、お通夜をせず早めに火葬してあげても問題ありません。大切なのは、ペットを思うご家族の気持ちです。
火葬の準備をする
気持ちの整理がつきはじめたら、出来るだけご遺体が綺麗なうちに火葬の準備を進めてあげてください。大まかな流れとしては、どういった火葬をしたいかご家族で決める>火葬業者・プランを選ぶ>火葬の際に一緒に入れてあげたいものを選ぶ、となります。ご遺体に色やにおいがついてしまう事から入れられないものもありますので、火葬業者にしっかりと確認をしましょう。愛愛送社での火葬はお骨への影響を少なくするため、生前食べられていたおやつやフードと少量のお花を入れていただけます。詳しくはご相談ください。
火葬にはどんな種類があるの?
ペットの火葬方法は、大きく分けると「合同火葬」と「個別火葬」の2種類があります。
さらに、個別火葬は「一任個別火葬」と「立会個別火葬」の2つに分けることが出来るので、合わせて3つの方法の中から選ぶ事ができます。
火葬方法に優劣はありません。ご家族の希望にあった方法を選ぶ事が大切です。
合同火葬
合同火葬は、複数のペットを一緒に火葬する形式です。個別火葬と比べて費用は安く抑える事ができます。
火葬後は複数のペットの遺骨が混同するため判別ができないため、遺骨の持ち帰りはできません。
どこに依頼するかやプランにより異なりますが、遺骨の一部または全てが合祀墓(合同供養塔)などに納骨されることが多いです。
また、業者によっては冷凍保存し、日を置いて火葬する場合もございます。
愛愛送社では、合同火葬のご依頼がたとえ一件でも必ずその日のうちに火葬し、自社霊園に納骨しておりますので、ご安心ください。
一任個別火葬
個別火葬は、ペットの遺体を1体ずつ個別に火葬する形式です。合同葬より費用は高くなりますが、立会個別火葬よりは安く抑える事ができます。
火葬業者に火葬を一任するため、遺骨の拾い上げなどはありません。遺骨が混じらないので、火葬後は骨壷に収めて返骨されます。
遺骨は手元に返ってきてほしいけれど、火葬後の遺骨を見るのが辛いという方に適しています。
立会個別火葬
ペットの遺体を1体ずつ個別に火葬する際に、家族で立ち会う事ができます。他と比較すると費用は高くなりますが、ゆっくりとお別れができます。
火葬炉への入炉から火葬終了まで、ペットに最後まで寄り添ってお別れする事が可能です。
火葬後、遺骨の状態を確認し、遺骨の拾い上げをして骨壷に収めた後、返骨される事になります。
火葬はどのぐらいで行われているの?
人が亡くなった場合には、火葬までに24時間置かなければならないと決められていますが、ペットの場合はそういった決まりはありません。
そのため、亡くなったペットをいつ火葬するかはご家族の判断次第で決める事ができます。
火葬のタイミングは、ご遺体の状態や気温、ご家族の気持ちやご都合に合わせて決められている方がほとんどです。
火葬するまでの平均日数は1〜2日です
問い合わせた翌日に予約が取れるペット業者がほとんどです。そのため、亡くなった当日または翌日に火葬業者に問い合わせ・予約をし、ご自宅で一晩最後の時間をご家族とゆっくり過ごし、次の日にお別れをするという流れの方が多くいらっしゃいます。
また、全体的に冬場より夏場の方が早いタイミングでお別れをする傾向にあり、冬場の寒い時期であれば、数日おいてお別れをされる方も見られます。
ギリギリまで一緒にいたい…限界の目安は?
ご遺体をどのくらい保管できるかは体の状態によって異なるため、明確な日数をお答えする事は難しいです。
その姿をとどめておきたい気持ちはとてもよくわかりますが、腐敗が進んでしまうとうちの子らしさを保つことができず、非常に心が痛みます。
ご家族が心穏やかに見送ることができる準備が出来るタイミングで、なるべく早くお見送りしてあげられると良いですね。
保冷剤を使っても夏場は1〜2日、冬場は4日程度が限界
限界の目安は、外傷の有無(床ずれ等も含む)、ご遺体を安置している環境や衛生状態、腐敗の進行状況によって異なってきます。
あえて夏場と冬場だけで目安をお伝えするとしたら、夏場は1〜2日、冬場は4日程度といえるでしょう。
安置状態によりもうすこし日数を伸ばすことも可能ですが、できるだけ綺麗な姿でお見送りするためには早めに火葬してあげる事をおすすめします。
火葬を急がなければならないケースも
ご遺体の変化が進んでいる時、外傷や腫瘍がある場合、体の大きな子、外飼いの子は早めの火葬をおすすめしています。
このような場合、腐敗の進行が早くなり、においや虫の発生など、衛生面の問題が発生することがあります。
十分に体を冷やして適切な処置を行なっている場合はこの限りではありませんが、ご遺体の変化には十分注意が必要です。
踏ん切りがつかない…目安になる基準は?
そうは言われても火葬する踏ん切りがつかない…という方は少なくないと思います。
可能ならずっとこのままそばにいて欲しいという気持ちは、誰だって一緒です。
しかし、どうしてもご遺体の腐敗は進んでしまいます。いつかは火葬しなければならない時がくるのです。
なかなか火葬の決意ができない時は、できるだけ綺麗な姿でお見送りできるラインを目安にしてみてはいかがでしょうか。
下記に判断基準を明記させていただきましたので、こちらを参考にしてください。
目元の陥没が見られたら
時間の経過とともに、目元の陥没が見られる様になります。
これは水分の蒸発によるものだったり、眼球の周りを支えていた筋肉が弛緩して眼球が沈む等によるものなので、腐敗とは異なります。
しかし、生前の姿と異なるお顔になるから、ショックを受けられる方が非常に多いです。
可愛いお顔が変わってしまう前にお見送りするためには、少しでも目元の陥没が見られたら火葬の決意をするべきかもしれません。
においが気になってきたら
ご遺体が腐敗してくると、どうしてもにおいが出てきてしまいます。
実はこのにおいは、人によって感じ方が全く異なります。ご遺体から出てくるにおいは独特のにおいなのですが、ほんの僅かなにおいでもすごく気になる方もいらっしゃれば、腐敗が進んだにおいであっても「この子のにおいだから」と全く気にならない方もいらっしゃいます。
ご家族の誰か一人でもにおいが気になったら、火葬のタイミングかもしれません。
体液が出てきてしまったら
時間の経過とともに、鼻や口から体液が出てきたり、尿が出てくる場合があります。これは筋肉等が活動しなくなったり、血管やリンパ管が死後硬直により破れたりするために起こる自然なことです。決して目を背けずに冷静に対処して下さい。
流れ出てくるたびに綺麗に拭き取ってあげられる程度であれば大丈夫かもしれませんが、量が増えてきたりにおいが強くなる様であれば、火葬のタイミングかもしれません。特に体が大きい子ほど、量が多くなりやすい傾向にあります。
お腹が膨らんできたら
ドライアイスや保冷剤でどんなに冷やしても、どうしてもご遺体の腐敗は進んでしまいます。
特に頭部や腹部の腐敗スピードは早いです。腐敗が進むと、お腹の中が発酵してガスが溜まってくる場合があります。お腹の中に充満したガスは、いずれ体外に排出されます。そうするとご遺体のにおいが強くなるだけでなく、そのにおいに釣られて虫が寄り付きやすくなってしまいます。
綺麗な姿でお見送りするためには、お腹が膨らんできたら、火葬の決意をするべきかもしれません。