大切なペットとのお別れは、決して避けることはできない、非常に辛く悲しいことです。今までずっと可愛がってきた大切なペットだからこそ、最期のお別れやお見送りは、しっかりやってあげたいとお考えの方が多いのではないでしょうか。
ペットの供養方法は人間の様に定められているわけではないのですが、人と同じ様にと火葬を選ばれる方がほとんどです。しかし、体の大きなペットを火葬する場合は、小さなペットと比べて気をつけなければならないポイントが複数あるのです。
そこで今回は、体の大きなペットの代表である大型犬にスポットを当て、ペットを良い形で見送ってあげるために気をつけていただきたいポイントについてご紹介いたします。愛するペットとのお別れにお役立てください。
Contents
大型犬・超大型とは
体の大きなペットは?と聞かれたら、真っ先に大型犬を想像する方が多いのではないでしょうか。
犬好きなら、大型犬と家族になるのに誰もが憧れますよね。そんな大型犬に分類される犬種を、いくつかご紹介します。
大型犬
- ゴールデンレトリバー
- ラブラドールレトリバー
- シベリアンハスキー
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- 秋田犬
- ドーベルマン
- など
超大型犬
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- セント・バーナード
- グレートデーン
- 土佐犬
- など
大きな体のペットが亡くなってしまったら
大切なペットが亡くなってしまったら、すみやかにご遺体の安置をしてください。
長い人生を共に歩んだ愛するペットが亡くなったショックから、何も考えられなくなったり、パニックに陥ってしまう方も少なくありません。
ですが、死後硬直は亡くなってから2時間程度ではじまってしまいます。
できる限り綺麗な姿で見送ってあげるためにも、すぐお世話をしてあげてください。
安置する場所を決めましょう
ご遺体を安置する場所は、直射日光を避け、風通しの良く、室内でも比較的温度の低い場所をお選びください。
寂しくない様に、家族がいる場所がいい…とリビングをお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、普段生活しているお部屋は、安置に適さない環境である場合があります。綺麗な姿で見送ってあげるためにも、安置に適した場所で、できるだけ家族の近くを選んであげる様にしてください。
冬場であれば、必ず暖房がついていないお部屋をお選びください。
手足を優しく折り曲げてあげましょう
手足を優しく胸の方に折り曲げ、横向きの状態で寝かせてあげてください。
まぶたや口が開いている場合は、そっと手で閉じ、安らかに眠っているような姿に整えてあげましょう。
もし死後硬直がはじまってしまっている様であれば、個体差はありますが半日〜1日ほどで死後硬直が解かれますので、その時ににご遺体が損傷しないよう注意しつつ折り曲げてあげてください。大きな体のペットの場合は、手足がきちんと整えられていない場合、火葬の際に支障が出てしまう場合があります。
また、死後硬直が始まる前に手足を曲げた状態で大きめの布でくるむと、運びやすい状態にしてあげることができます。
体をキレイにしてあげましょう
手足を優しく折り曲げたら、続けて身だしなみを整えてあげましょう。
吸水性のあるペットシートなどの上に寝かせ、お湯で湿らせて硬く絞ったガーゼなどで体を優しく拭き、ブラッシングで毛並みを整えます。
お世話をしている際に、ご遺体から体液や排泄物が出てくることがあります。これはごく自然なことなので、焦らずに拭き取ってあげてください。
体を清めたあとは、体液などが出てきてしまった時のために、口や鼻・お尻周辺にガーゼを当ててあげましょう。
必要であれば、専用の棺にご遺体を納めてあげましょう
棺にご遺体を納めてあげる場合は、必ず火葬を依頼する業者で購入した「専用の棺」を使いましょう。
専用の棺でない場合、断られたりお骨に影響が出てしまいます。
愛愛送社では下記のメモリアルグッズをご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
しっかりと冷やしてあげましょう
安置で最も重要なのが、ペットのご遺体をしっかりと冷やしてあげることです。
腐敗が進みやすい頭とお腹周辺を重点的に、保冷剤やドライアイス等で冷やします。保冷剤等を直接ご遺体にあてると、水分がつきそこから腐敗が進んでしまうので、必ず1つ1つタオルで包む様にしてください。夏場の場合は、エアコンをなるべく低めの温度で設定してつけてあげましょう。
体の大きな子を冷やすには、大量の保冷剤・ドライアイスが必要です。布団やタオルなどで冷気が逃げない様に工夫しながら、しっかり冷やしましょう。
大好きなおやつやお気に入りのおもちゃをお供えしてあげましょう
安置したご遺体の周りに、ペットが生前大好きだったおやつや、お気に入りのおもちゃをお供えしてあげましょう。
また、お花を飾って華やかにしてあげるのもいいでしょう。最期のお別れの時まで、家族みんなで見守ってあげてください。
どの様にお見送りするか、火葬方法を決めましょう
ペットの火葬方法は、大きく分けると「合同火葬」と「個別火葬」の2種類があります。
さらに、個別火葬は「一任個別火葬」と「立会個別火葬」の2つに分けることが出来るので、合わせて3つの方法の中から選ぶ事ができます。
体のサイズに関わらず、どの方法もお選びいただくことができます。また、火葬方法に優劣はありません。ご家族の希望にあった方法を選ぶ事が大切です。
合同火葬
合同火葬は、複数のペットを一緒に火葬する形式です。個別火葬と比べて費用は安く抑える事ができます。
火葬後は複数のペットの遺骨が混同するため判別ができないため、遺骨の持ち帰りはできません。
どこに依頼するかやプランにより異なりますが、遺骨の一部または全てが合祀墓(合同供養塔)などに納骨されることが多いです。
また、業者によっては冷凍保存し、日を置いて火葬する場合もございます。
愛愛送社では、合同火葬のご依頼がたとえ一件でも必ずその日のうちに火葬し、自社霊園に納骨しておりますので、ご安心ください。
一任個別火葬
個別火葬は、ペットの遺体を1体ずつ個別に火葬する形式です。合同葬より費用は高くなりますが、立会個別火葬よりは安く抑える事ができます。
火葬業者に火葬を一任するため、遺骨の拾い上げなどはありません。遺骨が混じらないので、火葬後は骨壷に収めて返骨されます。
遺骨は手元に返ってきてほしいけれど、火葬後の遺骨を見るのが辛いという方に適しています。
立会個別火葬
ペットの遺体を1体ずつ個別に火葬する際に、家族で立ち会う事ができます。他と比較すると費用は高くなりますが、ゆっくりとお別れができます。
火葬炉への入炉から火葬終了まで、ペットに最後まで寄り添ってお別れする事が可能です。
火葬後、遺骨の状態を確認し、遺骨の拾い上げをして骨壷に収めた後、返骨される事になります。
大きな子の場合は、業者選びもさらに慎重に
大型犬の様に体の大きな子の場合、体の小さな子と比べて、さらに慎重に業者選びをする必要があります。
最後のお別れは、やり直しをすることができません。
後悔したりこれ以上悲しい思いをしないためにも、大切なペットを任せられる業者なのか、しっかりと確認する様にしましょう。
訪問火葬やお迎えに対応していない場合も
体の大きな子を運ぶのは、大変です。飼い主様がお年を召した方であれば、尚更です。
そこで便利なのが訪問火葬やお迎えですが、体の大きな子は、業者によっては車に乗せられないことから対応できない場合があります。
業者によってはそもそも対応できない場合も
大型犬や超大型犬の子は体が大きいため、業者によっては火葬炉に入らない場合があります。
業者によって使用している火葬炉は様々なので、必ず業者に問い合わせて確認する事をお勧めします。
火葬炉によっては、非常に時間がかかったり、お骨が綺麗に残らないことも
火葬炉に入ったとしても、本来推奨されるサイズより小さな火葬炉だったりすると、通常より時間が掛かってしまうケースがあります。
その場合、お骨が綺麗に残らない可能性があります。悲しい思いをしないためにも、必ず業者に確認してください。