小さな動物の火葬についての注意点

Column

新型コロナウイルス禍でペット需要が増え、自宅でペットを飼い始めた人も多いのではないでしょうか。ペットの大きさは手のひらに乗るハムスターから、ゴールデンレトリーバーのような大型の犬までサイズはさまざまです。
中でも、ひとり暮らしや賃貸でも飼うことができる、ハムスターやインコなど小さなペットが特に人気が出ているようです。

人間のように供養方法は定まっていませんが、ペットは大きさによって選べる供養方法が変わってきます。基本的には火葬を選ばれることが多いようです。

Contents

ペットとして代表的な小動物

ハムスター

人間の両手に収まるサイズ感で、一生懸命回し車を動かす姿や、頬いっぱいに食べ物を詰め込む姿に癒やされます。
小動物の中でも定番なハムスターはペットショップで手軽に購入できるのが魅力です。
ひとり暮らしやペット初心者でも飼いやすいペットの代表ともいえます。
寿命は2~3年と犬や猫に比べて短いですが、毎日癒やしを与えてくれる存在になることでしょう。
ハムスターはあまり鳴かないため、集合住宅などに住んでいても近所迷惑になることが少ないといえます。ペットの匂いが移る心配もほとんどありません。

フェレット

フェレットはイタチ科に属する肉食性の哺乳小動物です。2000年以上も前からペットとして飼育されてきました。
好奇心旺盛で非常に懐きやすい性格のため、近年特にペットとして飼う人が増えました。
初めて見るものや触れるものには、興味津々に近づいて喜んで遊んでくれる愛嬌のある動物です。
犬猫などと比べても鳴き声が気になりにくく、1日のほとんどを寝て過ごします。眠りはとても深く、なかなか起きないこともあるのだとか。

ハリネズミ

トゲトゲの針が特徴のハリネズミ。もちろん針は痛いですが、それは威嚇して立てているときだけです。
臭いや鳴き声などの心配がなく、集合住宅やマンションで飼う方にもおすすめです。
警戒心が強く、少ししつけが難しいと言われているハリネズミ。
なるべくストレスを与えないよう静かな環境で、根気強く飼い主の匂いに慣れさせていくことが信頼感を深めるコツです。
夜行性で騒音などが苦手で、野生では単独で生活しているためスキンシップのとりすぎにも気をつけましょう。
そのため日中仕事で外出している単身者にも多く飼われています。

うさぎ

ペットとしても人気が高いうさぎ。森林や草原・湿原などに生息しています。
見た目の可愛らしさからペットとして飼う人が増えました。
もともと草食動物だったうさぎは警戒心が強く、飼ってすぐはなつくことはありませんが、時間をかけて少しずつ慣らしていくと、うさぎの方から近づいてくれるようになります。感情豊かな動物ですので、なつけば様々な表情を見せてくれるでしょう。
うさぎの寿命は5~11年ほどと言われています。うさぎは、体調が悪いことを飼い主に隠そうとする習性があるので、長く一緒に過ごすためにも日頃からこまめにうさぎの様子をチェックするようにしましょう。

小動物の供養方法

火葬

基本的には火葬を行い、遺骨を埋葬・供養するようにしましょう。
葬儀会社によっては自宅で火葬を行うことができる、訪問火葬をしている会社もあります。
飼い主様のご都合に合わせて火葬を行うことができますので、遠方の方や、自宅で火葬を行いたい飼い主様におすすめです。
火葬後は霊園や納骨堂に納め、定期的にお参りすることもできます。

土葬

私有地であるご自宅や庭など許可を取っている指定の場所に埋葬することを土葬と言います。
特に熱帯魚やハムスター・亀などの動物に土葬の選択肢があります。
小動物でも土に還るまで数年はかかると言われています。犬や猫などの大きな動物は数十年かかりリスクが大きくなります。
そのため、大きな動物は遺骨にしてから埋葬するほうが好ましいでしょう。

プランター葬

プランター(植木鉢)に土を入れ、その中にペットを埋葬する方法を『プランター葬』と言います。
自然に還したい方や埋葬にかかる費用を抑えたいという方に適しています。
庭がなくても、土葬と同じ様にペットを自然に還すことができる点がプランター葬最大の特徴です。
プランター葬に適した動物は、ハムスターや小鳥などの小動物です。犬や猫のような比較的大きな動物にはプランター葬は向いていません。
プランターに埋葬するため、いつまでも身近に置いて置けることなどがメリットです。
しかし、病原菌の漏れ出しなどにより感染症が起こる可能性もありますので、注意が必要です。

小動物が亡くなってしまった時の安置方法

小動物は、亡くなってから腐敗するまでのスピードが、犬猫と比べて早いのが特徴です。
特に夏場であれば腐敗スピードがかなり早くなってしまいますので、しっかりと安置しておきましょう。
安置方法として、まず体を拭いて清潔な状態にしてあげましょう。
箱や保冷バック・発泡スチロールなどに保冷剤やドライアイスを詰めて、その中で安置させてあげてください。
保冷剤はできるだけこまめに交換するようにしてください。また、水分が身体に当たらないように気をつけてください。
後日火葬を依頼するつもりであれば、日が当たらない場所や涼しい場所に安置するようにしましょう。

小さな動物の火葬についての注意点

人間の火葬とは違い、動物の火葬には『重さ』が関わってきます。詳しくみていきましょう。

ペットの大きさによって値段が違う

多くの会社では『〇〇kg以上〜〇〇kg未満はこの料金』と費用を重さによって振り分けています。
また、動物の種類によって金額を分けている会社もあります。
何キロ単位で費用が変化するのか、どのように動物を種類分けしているのかに関しては業者によって大きく異なります。
5kg単位で分けている会社もありますし、3kg・10kg単位で分けているところもあります。
会社よって金額はさまざまですので、葬儀会社は1社だけでなく複数社検討するようにしましょう。
ペットが旅立ってしまい不安と焦りでいっぱいになるかもしれませんが、ペットの最期をしっかり見送るためにも、事前に考えておくとよいでしょう。
個体差はありますが、1kg未満の動物にはハムスター・小鳥・モルモットなどが挙げられますので参考にしてみてください。

対象の動物かどうかチェックしましょう

重さについて注意点をあげてきましたが、そもそも希望する火葬会社が飼い主様のペットに対応しているかどうかを確認するようにしましょう。
検討していた所でいざ火葬をと思った矢先、実は対象外のペットだったというトラブルも少なくありません。
できるだけ詳細まで調べておくことをおすすめします。

骨が残らない可能性がある

小さい動物であれば、火葬を行った際に骨が残らないという可能性があります。
納骨したいという飼い主様も多いでしょう。火葬で骨が残る・残らないということを事前に業者に確認が必要です。

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